用途・原理
キレート樹脂は特定の金属と錯体を形成する性質により、選択的な金属捕捉が可能です。
カチオン交換樹脂もキレート樹脂よりは選択性低いですが、多価金属に対し高い選択性を有しています。
捕捉後の各樹脂に対し、高濃度の酸で溶離することにより、高濃度かつ純度の高い有価金属含有溶液を得ることが可能です。
アニオンになっている金属錯体(塩素錯体など)は、アニオン交換樹脂にて捕捉が可能です。
キレート樹脂IRC748の金属イオンとの反応
システム例:2段メリーゴーランドシステム
資源・有価物回収用途で利用されるイオン交換樹脂
利用シーン
- メッキ廃水からの金回収
- メッキ廃水からのPd回収
- メッキ廃水からのクロム酸回収
- 超硬スクラップからのタングステン回収
- かん水からのヨウ素回収(濃縮)
- 廃水からのホウ素回収
利用される分野
- 金属製錬分野
- 無機化学工業分野
- 排水、排液処理分野