用途・原理
イオン交換樹脂や合成吸着剤は成分間の選択性の差を利用して、特定成分のみを捕捉・吸着することで、分離精製が可能になります。高度な分離が必要な場合はクロマト技術が用いられます。固定床によるクロマト分離は、構造、制御が簡単であるため、処理量の少ない分離系(主に医製薬)で広く用いられています。擬似移動層(SMB)クロマトは連続的にクロマト分離ができるシステムであり、大容量の処理が可能であり、構造が類似した成分の分離も可能となります。オルガノが独自に開発した新JO方式では同時に2成分以上の成分分離が可能です。
成分分離・精製用途で利用されるイオン交換樹脂
利用シーン
- 異性化糖のクロマト分離
- オリゴ糖のクロマト分離
- 希少糖の高純度化
- 植物原料から機能性素材の抽出精製
- 希少金属の分離精製
- 発酵液から医薬原料の抽出精製
- 医薬中間体のクロマト分離