イオン交換樹脂を使用したプロセスを検討する際、実際にはどの様な流れで行われるのか。
なかなか見えにくいイオン交換樹脂/合成吸着剤を検討・導入していく流れと、必要となる作業を、4つのステップで紹介いたします。
step1. 調査 -情報収集
最初のステップでは、目標を定めてその目標に対して情報収集を行います。調査フェーズを疎かにすると、期待した結果が得られないため、重要なステップとなります。
具体例
- 学会誌/特許/先行技術の探索
- 原液の性状を確認
- 目標とする処理液の精度の決定
具体的な業種
- このステップのポイント
-
調査フェーズでは、学会誌等の情報収集の他、「どのような原液からどのような処理液にしたいか」の決定を行います。
オルガノでは、調査フェーズより、お客様のニーズに最適なシステムをご提案いたします。
step2. 試験 -最適な条件を探索する
調査フェーズで得られた結果に対し、最適な条件を導き出すのが次のステップ、試験フェーズです。様々な観点から、実現性の可否などを試験します。
具体例
- イオン交換樹脂/合成吸着剤の組み合わせ処理の検討
- イオン交換樹脂/合成吸着剤の選定
- カラム方式での処理能力の確認
- 最適なSV,LVの確認
- 排水量、排水処理の確認
- ユーティリティーの確認
- 樹脂量の決定
- 最適な装置構成の決定
- フィジビリティースタディーの実施
- このステップのポイント
-
試験フェーズではイオン交換樹脂/合成吸着剤を用い性能評価を進めていきます。
オルガノではお客様のニーズに合わせた樹脂の選定から、実験方法・実験装置のご提案まで幅広くサポートいたします。
step3. 実証実験 -装置化に向け実証プラントで確認する
ステップ1、2で方向性が確定したら、導入する前段階として、実証試験を行います。装置化に向けて、実証用のプラント等を構築して、装置化前の最終確認を行います。
具体例
- 運転条件最適化の検討
- イオン交換樹脂/合成吸着剤のライフの確認
- 長期安定運転の確認
- 長期運転での処理液質の確認
- 装置設計条件の決定
- このステップのポイント
-
実証試験フェーズでは、実装置化に向け長期安定運転、運転コストを見据えた検討を進めていきます。
オルガノでは最適なシステム提案が可能です。
step4. 実装置化 -装置運転および運転条件の最適化
装置納入後は、装置を安定的に運転するため、設備の日常管理や定期的な保守・点検、処理液の性能評価等を行っていきます。オルガノでは装置納入後のメンテナンスから、最適化を目指したご提案など幅広くサポート可能です。